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60年代から70年代にかけて、日本でアルマイトの電気ポットがはやっていた頃、アメリカの家庭ではしっかりしたオールステンレスのパーコレーターが使われていました。サンビーム社のパーコレーターはその中でも、アールデコ調のすぐれたデザインで大変人気がありました。サンビーム社では、コーヒー専用であるこのパーコレーターに誇りを持っていて、「コーヒーマスター」と名づけるほどでした。重厚な質感、日本のキッチン家電ではなかなかこのような美しさはでません。厚手のステンレス製なので持つとずっしり重く、しかし取っ手の位置や注ぎ口のバランスがよいため、疲れることはありません。 日本の家庭にはやや大きめかもしれませんが、10カップのコーヒーを抽出でき、保温も可能なこのパーコレーターは、販売が終わった今もなおオークションで人気があります。 私も以前からほしかったのですが、なかなか入手するチャンスがなく、ようやく昨年、これを手にすることができました。 そして、実際に使ってみて、いまでも実用に耐える立派な製品だと再認識しています。 キャンプ用のパーコレーターを知っている人は、パーコレーターで抽出したコーヒーを「まずいコーヒー」だと思っている方が多いようですが、このサンビーム社のパーコレーターは、よく皆さんが使うコーヒーメーカーよりはるかにおいしくコーヒーを煎れてくれます。 「え、パーコレーターってこんなにおいしかった?」・・・そんな言葉を聞くのが楽しくて、友人が来ると必ずパーコレーターで煎れているくらいなのです。 すばらしいのは、一人でコーヒーを飲むときです。パーコレーターは、コーヒーを作るまでの数分を、とてもスローな時間にしてくれます。セッティングして電気を入れ、沸騰してぽこぽこという音を聞くとき、そしてフタのガラスの部分に沸き上がるコーヒーを見ているとき、それはなんともしあわせな時間なのです。 ▼コーヒーメーカーにはない楽しさ コーヒーを煎れるのなら、コーヒーメーカーがあります。私ももう何台も試していますが、おいしく抽出できるコーヒーメーカーはほとんどないと言ってもいいかもしれません。サンビームのパーコレーターは、やや酸味があるものの、うまく加減すればおかしな苦みが発生せず、コクとキレのあるコーヒーを抽出できます。それは、抽出時間の調整が可能だからですね。市販のコーヒーメーカーで時間調整可能なものはなかなかありません。 そして、わたしがサンビームのパーコレーターにこだわる理由はもうひとつあります。 それは、楽しい「操作」です。パーコレーターでコーヒーを煎れるには、その都度「組み立て」が必要です。また、一回ごとに「洗浄」が必要です。この「手間」のかかる作業が、愛着の源のひとつなのではないか、と思っています。
こうしてスローな時間を楽しみながら、コーヒーを煎れ、ゆっくり味を確かめる、1日に1回は必ず無いといけない私の日課です。 でも、実は私が使っているサンビーム・パーコレーターは、残念ながらライトがつきません。本来なら、電気を入れるとタイマー部分が赤く光るはずなんですね。単純に豆電球が切れただけだと思うんで、修理にチャレンジしようかなと思っています。
きゅっと跳ね上がった取っ手のスタイルがポイントですね。
直火式は、難しいですね。 |
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