これまでに何台ものトースターを使ってみて、それぞれに個性があり、デザインの美しさや機能のすばらしさに
ますます惹かれていくようになりました。
このページでは、ここ数年私が集めたトースターのコレクションをご紹介します。(OTTI)

ミッドセンチュリー

サンビーム社の
 クラシックトースター


質実・重厚

英国デュアリット社の
ハンドクラフト トースター
トーストマスター

トーストマスター社の
元祖ポップアップトースター
  

準備中 国産トースター

昭和30年代のナショナルトースター。
 


 

 自動のポップアップ方式ではなく、タイマーが鳴ったら自分で持ち上げるという、いまとなっては面倒な手作業があってもなお使いたくなる、それがデュアリット社のトースターです。

 英国のかたくなな職人が打ち出した・・・・というこのトースターは、ステンレスと厚さ2〜5mmのアルミダイキャストを使用しているため重量4キロと重く、その様は、分厚いスチールの甲良に覆われたサイの背中のようです。そしてその重厚な鉄の背に、あたたかみを感じるのは職人さんの手作りだからでしょうか。
デュアリット社コンビトースター

スロット数:3スロット
(2スライス+1クラブサンド)
サイズ:310 x 210 x 220mm
重量: 4kg
材質:ステンレス、アルミダイキャスト
回転式アナログタイマー
手動ポップアップ式
英国製
日本では、定価45000円とやや高い



▼操業1945年と以外に新しいデュアリット社

 デュアリット社は、1945年操業という比較的新しい会社です。しかし、職人主体のクラフトマンシップにあふれた会社でもあります。英国や世界のホテルで使われる頑強なトースターを作るべく、職人が1台1台手打ちで作るトースターは、まさに名品。

 販売されているトースターには何種類かがあり、もっとも一般的なものは、2スロットタイプです。
私が持っているものは、3スロットタイプのコンビトースターで、そのうち1スロットはクラブハウスサンドイッチ用です。


手で持ち上げているものが、クラブハウス用のSandwich Cage


▼石焼き風の焼き加減

 このトースターの特徴は、ハンドクラフトというだけではありません。普通のトースターはニクロム線のみで加熱しますが、デュアリット社のトースターは天然雲母を使ったヒーターなのです。天然雲母という石素材による遠赤外線効果で、トーストはかりっと焼き上がります。ピザでいう高温の石釜状態ですね。なお、出力はなんと1500w。国産トースターの倍になります。
天然雲母板を使用したトースターは国内、海外主要ブランドでデュアリット社だけだそうです。


前面の丸みを帯びたスリットもひとつの特徴です。

タイマー(右)
左の,、
球状のものがついた足状の突起は、手動ポップアップ装置。これを上に引き上げると、パンが上がる。


▼どこかで見た形?

 この丸みを帯びたふくよかなボディ、前面のなめらかなカーブ、使うたびに「どこかで見た形だな」と思い続けていました。
そしてある日、有名な歌手シンディーローパのミュージックビデオを見ていたとき、「あ、これだ」と気づきました。
デュアリット社のトースターのこの形は、ビデオに出てくるトレーラーハウスの形にそっくりでした。



そっくりでしょう。
芋虫型といえるのかもしれない


1950年代と思われるサンビーム・トースターの雑誌掲載広告

デザイン性に大変すぐれたサンビーム社のトースター。この形は、半世紀変わらない。


▼ミッドセンチュリーの美しさ

 見る位置によっては、小さな羽を広げたかのようなサンビーム社のトースターは、私がもっとも好きなトースターです。機能的でありながら、美しく飽きの来ないデザインは、秀逸です。サンビーム社は、そのすぐれたデザイン力によって、キッチン家電メーカーの中でも際だった存在でした。サンビーム社の操業は、19世紀末。シカゴに誕生した歴史ある家電メーカーです。
しかし、最近のコンピュータ化社会の中にあって、技術革新から取り残され、市場からも見放されました。残念ながら、サンビーム社は今倒産再建中です。このため、美しいサンビームトースター「クラシック」は、なかなか手に入らない状況。国内に輸入されることもなくなり、多くのショップでは、「お取り扱いできません」の文字が並びます。
 しかし、多くの販売店で在庫が無い中、わずかながらまだ販売しているショップもあります。製造終了でもう手に入らないトースターですので、見かけたらぜひ購入してください。

 写真のトースターは、1946年の販売以来、同じ形で売り続けられてきました。途中、スロットが縦に2個並ぶタイプも販売されていますが、この横スロットタイプがよりクラシックなスタイルです。縦スロットタイプの「ロジックトースター」は、比較的手に入りやすくなっています。

▼ポップアップの進化の形

 サンビームのトースターのすごいところは、パンを入れると自動的にスイッチONされ、するするとパンがスロットに吸い込まれていくところにあります。そして焼きあがると、またするするとトーストがせり上がってきて、自動的にスイッチOFFされる、大変便利な設計です。
パンを置いただけで、ゆっくりとスロットに下がって行く様は、とてもかわいらしく、愛着を感じます。その動きゆえ、そしてスタイルのすばらしさゆえ、使っていて飽きがきません。
(縦スロットタイプの「ロジックトースター」は、焼き上がりはポップアップしですが、トーストする際はパンを入れた状態で手動スロットインになります)
なお、出力は、950w。国産トースターよりかなり強力です。


上品で、重みがあって、かわいらしい見事なデザインですね。
焼き加減レバーも、シンプルです。

 サンビーム社の製品では、この他に各種の「ミキサー」、「ブレンダー」が有名です。「オスタライザー」の名称で愛されてきたブレンダーも、サンビーム社の製品です。





▼画期的だったポップアップトースター


 トースターで、最もヒットしたものにポップアップ式というのがあります。これは1920年代に、アメリカで発明されて一気に広がったのですが、それを開発したのがトーストマスター社です。 焼き上がり時間をトースターが管理するという画期的なものでした。ポップアップトースターのスタイルは40年代で完成し、60年近くたった今でもそのまま受け継がれています。

上の広告は、1960年代のトーストマスター社のもの。
LIFE誌の中綴じ広告です。
手書きで、色数も少ないのに、とてもポップでモダンな感じが出ています。
特に、磨き抜かれたクローム仕上げが、鏡面のように輝いています。機能美というのか、なんともいえない胸腺が、とても美しいですね。きれいな額に入れて、壁に飾ってもいいような、とてもいい雰囲気の広告ですね。

テーブルの上に置いて置くだけで、存在感があります。電線は、布巻き。 タイマー部分も、ミッドセンチュリーっぽい仕上がり。かっこいいですね。

 こちらは、私が所有するビンテージ・トースター。
1950年代のトーストマスター社のトースターです。 上の広告のものに似ていますが、盛り上がったラインがトースターの真ん中を走っています。また、デッキ状に作られたタイマースイッチ部分が、とてもおしゃれな雰囲気です。

プラスチックを多用した国産のトースターと違って、重厚な仕上がりがすばらしいですね。

                  


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